教員
中谷桃子 (momoko nakatani)
工学博士
東京科学大学 情報通信系 エンジニアリングデザインコース 准教授
経歴とこれまでの研究テーマ
NTT研究所(2003.4-2014.3,2018.7-2021.3)
ICTの使い始めを支援する
「人にやさしい情報化社会をつくる」ことを目標に、人間中心の考え方で、さまざまなNTTの事業現場を支援しつつ、その実課題を事例とした研究を行ってきました。
ICT機器に苦手意識を持つ「初心者」を対象に、以下のようなテーマに取り組んできました。
ICTサービスをデザインするプロセス/ツールを作る
サービスを利用する「人」中心の視点でサービスをデザインすることを支援するために、共創を支援するツールやプロセスの研究に取り組んできました。例えば、デザイン先進国である北欧に倣い、デザイン活動に「ルール」と「道具」を導入する方法論の開発し、日本とデンマークでその効果を比較するワークショップ等も実施してきました
(詳細は共同研究者の安岡先生のホームページにも一部掲載されています)
NTTテクノクロス株式会社「こころを動かICTすデザイン室」(2014.4-2018.6)
UXデザインコンサルティング
人の生活や社会を、ICTサービスを通じて豊かで楽しく便利にすることを目指し、UXデザインの専門組織「こころを動かすICTデザイン室」を立ち上げ、様々な企業や研究組織のコンサルティングを行ってきました。
人々の生活や、業務の現場を調査し、人のこころを動かすICTサービスのデザインを追求してまいりました。わずか4名で立ち上げた組織ですが、徐々に人も増え、現在でも「こころを動かすサービス」を生み出すことに貢献しています。
リビングラボ
子育て中の親を対象としたリビングラボ「ともに育むサービスラボ(略称:はぐラボ)」を立ち上げ、多様な方々との共創を行ってきました。
リビングラボとは、生活者、企業や行政などの多様なメンバが、実生活に近い場で、長期に渡り対話を重ねながら、製品/サービスをともに創り上げる方法論です。欧州を中心に発展し、日本でも増えつつあります。
はぐラボは、NTTテクノクロスで活躍する濱口さんとともに2017年に立ち上げた企業主導型のリビングラボで、その運営を行うとともに、同リビングラボを事例とした研究も行ってきました。
本研究室でも、リビングラボを事例とした研究を行っていきます。詳しくはこちらをご参照下さい。